2006年 08月 12日
フランスでも生後6ヶ月ごろから赤ちゃんは離乳食を始めます。 赤ちゃんの一番大事な栄養はもちろんミルクですが、1歳になるまでにその量を少しずつ減らしてその代わりに食べ物で補っていきます。ちなみに1歳の赤ちゃんの一日のミルク摂取量は、500mlです。 栄養を得るのも大事ですが、それと同時に味覚を育てることも大事です。 フランスでは、もっぱら野菜を蒸してもちろん塩味などは一切加えずにミックスしてあげます。それぞれの野菜の味を覚えるためにも、またアレルギーなどを発見しやすいためにも毎回一つの野菜をあげます。人参、ほうれん草、ズッキーニ、西洋ネギ、ブロッコリーなどが主です。 少しずつ慣れてきたら、フルーツも同様にりんご、洋ナシ、バナナなど一度火にかけたものをあげていきます。 そして徐々に卵の黄身や白身の魚、肉類をメニューに加え、ミックスの仕方も変えて1歳半ばくらいにはある程度普通に食べられるようにします。 お米やパスタなどの炭水化物の導入は、フランスでは日本よりかなり遅いように思います。 だから西洋人は腸の長さがアジア人より短いのだと、つまり脚が長いのだと小耳にしたことがあります。といっても同じ西洋人でもイタリアではベビー用のパスタがあるとも聞くので、真相は分かりませんが... さて共働きの多いフランスでは、もちろん出来合いのベビーフードも多種類あります。 Bledina、Nestleなどの大手食品メーカーが主流で、それにbio(無農薬栽培の食品)のものもかなり増えてきています。 これらの出来合いのものは、小さなビンに入っているのでPetit pot プティ・ポと言います。 メインの食事のものから夕食のスープまで、もちろんデザート類はクリーム系やチョコレート系のものやコンポートなどがあったりバラエティに富んでいます。 アーティチョークやクスクスのセムル(クスクス粒)が入ったものがあったりするのがフランスらしいなと感心します。 味のほうはそんなに悪いものでもなく、大人でもこのPetit potのファンの人がいるほどです。 ただやはり子供の食育のためにも、新鮮な季節のものを料理して味合わせてあげたいものです。 そこでの準備のお助けには、Beabaのbaby cookというミキサーを使う人が多いようです。言ってみれば小型のミキサーですが、赤ちゃんの1回分の食事を蒸しさらにミックスができる一石二鳥の便利なものなのです。10分ほどで簡単に赤ちゃんの食事の準備ができます。 フランスでの主食であるパンは、4ヶ月ころの赤ちゃんから慣れ親しみます。 生え始めの歯のかゆさを和らげるためや、料理の準備ができていなくお腹がすいているのを待たせるために、食事が終わったにもかかわらず大人が食べているのを眺めているだけではかわいそう...そんなときはもちろんバゲットなどをあげます。 特によだれが多くなってきて歯がかゆそうだと思われる場合、固めのバゲットの端っこを与えると赤ちゃんは喜んで長いところなめてくれます。 我が家では娘は1歳4ヶ月になったので、私たちと同じようなものを食べるようになりました。 そして一人で食べようと右手でスプーンと格闘し、左手では手づかみで口の中に詰め込みます。 料理の準備に時間がかからなくなった分、一人で食べられるようになるのを見守ってあげる時間と、食べかすで汚くなったところの掃除などの片付けに時間がかかるようになりました。 基本的な1歳の赤ちゃんの食生活 朝 - ミルク 240ml 昼 - 野菜200gほどに卵か肉か魚類など+ 果物 + ヨーグルト おやつ - ミルク 240ml + コンポートなどの果物 夜 - スープ + ヨーグルトなどの乳製品
by coqenpate
| 2006-08-12 09:45
| Bébé 赤ちゃん
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コックアンパット「子供をかわいがる」という意味です。フランス人クリエーターが作る個性的なベビーギフトと子供服のセレクトショップ。パリ在住の日仏カップルが、フランスの子育て事情も交えながら紹介します。 by coqenpate
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